カナダ・エクスプレス・エントリー:日本人申請者のための完全ガイド
概要 — エクスプレス・エントリー(Express Entry)は、カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)が運営するオンライン申請管理システムです。3つの連邦経済移民プログラムを処理します:連邦熟練労働者プログラム(FSWP)、連邦熟練技能職プログラム(FSTP)、カナダ経験クラス(CEC)。日本人申請者は、IT技術者、エンジニア、医師、研究者、デザイナーなど、専門職に就いている方が中心です。本ガイドでは、日本からの申請プロセス、必要書類、戦略を詳しく説明します。
3つのプログラム
1. 連邦熟練労働者プログラム(FSWP)
カナダでの就労経験がない日本人申請者に最も人気:
- 職務経験:過去10年間にフルタイムで1年以上の熟練職務経験(TEER 0/1/2/3)。
- 学歴:**学歴認定(ECA)**が必須 — 海外の学位がカナダの学位と同等であることを証明します。
- 言語:英語CLB 7(IELTS R 6.0 / W 6.0 / L 6.0 / S 6.0)またはフランス語NCLC 7。
- 資金証明:1人につき約14,500カナダドル。
- 6要素評価グリッド:100点中67点以上。
2. 連邦熟練技能職プログラム(FSTP)
熟練技能職(電気技士、配管工、溶接工、機械工、料理人)向け:
- 経験:過去5年間に2年のフルタイム勤務(TEER 2または3)。
- 言語:CLB 5(口頭/聴解)、CLB 4(読解/筆記)。
- 要件:有効なカナダの雇用オファーまたは州の技能職資格証明書。
3. カナダ経験クラス(CEC)
すでにカナダで就労経験がある方向け:
- カナダでの職務経験:過去3年間に1年のフルタイム勤務(TEER 0/1/2/3)。
- 言語:CLB 7(TEER 0/1)またはCLB 5(TEER 2/3)。
- 資金証明は不要。
包括的ランキングシステム(CRS)— 最高1,200点
主要な人的資本要素(最大500/460点)
- 年齢(最大110点):20-29歳で満点。
- 学歴(最大150点):博士=150、修士=135、学士=120。
- 言語(最大160点):CLB 9+で満点。
- カナダでの職務経験(最大80点):5年で最大。
追加要素(最大600点)
- 州指名:+600点(ITAをほぼ保証)。
- 雇用オファー:0点(2024年11月に廃止)。
- カナダの学歴:+15または+30。
- フランス語(NCLC 7+):+25または+50。
- カナダにいる兄弟姉妹:+15。
日本人申請者向けの戦略
IT技術者
日本のIT技術者はSTEMカテゴリードローで恩恵を受けます — ソフトウェアエンジニア、開発者、データアナリスト、サイバーセキュリティ専門家。CRSカットオフは425-500が一般的。
エンジニア
日本人エンジニア(機械、電気、土木、化学)は、FSWPまたはSTEMドローを通じて申請することが多いです。PEngライセンスは州のエンジニアリング規制機関(PEO Ontario、EGBC BC、APEGAアルバータなど)が発行。
医療従事者
医療カテゴリードローは、日本人医師、看護師、薬剤師向け。CRSカットオフは425-475が一般的。カナダで医師ライセンスを取得するにはMCCQE試験に合格する必要があります。
研究者・大学教員
日本の博士号取得者は、博士号で150 CRSポイントを獲得します。研究職への雇用オファー(大学・研究機関から)は、Express EntryでITA獲得を大きく助けます。
州指名プログラム(PNP)
日本人に人気のPNP:
- Ontario OINP(Tech Stream、Master/PhD streams)
- British Columbia BC PNP(Tech)
- Alberta AAIP
- Saskatchewan SINP
- Manitoba MPNP
留学からの移民ルート
多くの日本人が留学 → PGWP → CEC → PRルートを利用:
- カナダのDLI(指定教育機関)で1-4年学ぶ。
- PGWP(最長3年)を取得。
- カナダで12ヶ月以上就労。
- CECでPRを申請。
申請プロセス
ステップ1:適格性評価
IRCCのオンライン計算機を使用。
ステップ2:書類準備
- IELTS結果。
- WESまたはICASからのECA。
- 日本の雇用主からの詳細な雇用証明書(NOCに沿った職務内容)。
- 給与明細、源泉徴収票。
- 銀行明細書(6ヶ月)。
ステップ3:エクスプレス・エントリーのプロフィール作成
IRCCポータルでオンラインプロフィールを作成。
ステップ4:ITAを待つ
定期的なドローを確認。
ステップ5:完全な申請(eAPR)を提出
ITA後60日以内。
ステップ6:PRを取得
サービス基準:6ヶ月。
日本特有の書類
- 戸籍謄本(アポスティーユ付き)。
- 無犯罪証明書(警察証明書) — 都道府県警察本部から取得。
- WES用の書類:
- 大学から直接送付される封印された成績証明書。
- 卒業証明書/学位証書。
- 日本の大学は通常2-4週間で対応。
- IRCC指定医:東京、大阪、名古屋、福岡などの認定医。
- VAC:東京(在日カナダ大使館)。
主要事実
- 日本:高品質申請者が多い、安定した移民ソース国。
- 3つのプログラム:FSWP(海外経験)、FSTP(技能職)、CEC(カナダ経験)。
- CRS最大値:1,200点。
- サービス基準:6ヶ月。
- 申請料:主申請者あたり約1,525カナダドル+扶養家族あたり260カナダドル。
- 言語:CLB 7英語(IELTS)で十分。
- ECA:日本人申請者にはWESまたはICASが人気。
- VAC:東京。
- PRへの経路:直接FSWP/CECまたは留学 → PGWP → CEC。
ソース帰属
この記事は、カナダ移民・難民・市民権省がhttps://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/immigrate-canada/express-entry.htmlで公開した公共情報を書き直したものです。元のカナダ政府コンテンツはOpen Government Licence — Canadaの下でライセンスされています。
canada.caで確認
エクスプレス・エントリーのルール、CRSスコアリング、ドローの頻度は頻繁に変更されます。申請前にcanada.caで確認してください。
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